エンジニアの登竜門「情報技術者試験」
エンジニアに必要な知識を広く身につけられる
「情報技術者試験」
IPAが実施する情報技術者試験はエンジニア向けの資格の中でも知名度の高い資格です。取得しているとある程度の知識があることが保証されます。
情報技術者試験の概要
情報技術者試験には「基本情報技術者試験」と「応用情報技術者試験」がありますが、「ITパスポート試験」と比較されることが多いので、それぞれの違いについて見ていきましょう。
難易度で比較すると、ITパスポート試験はレベル1です。ITに関する基本的な知識を習得することが証明できます。
基本情報技術者試験はレベル2でエンジニアに必要な基礎知識を有していることが証明できる資格です。エンジニアとしてスタートしたいなら必ず取得しておきましょう。
応用情報技術者試験はレベル3で技術から管理、経営まで、幅広い知識と応用力が身についていることを証明できます。基本情報技術者がITの基本的知識・技能を有しているかどうかが問われ、戦略・設計・開発・運用の知識が求められる上位資格なので、今後のキャリアに活かせる知識が詰まっています。また、プロジェクト管理などの組織活動に関する知識も求められるので、プロジェクトマネージャーへのステップアップを考えている人はこの資格を取得することをおすすめします。
試験内容について
ITパスポート試験の方が難易度は低く随時開催されています。一方、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は年2回しか開催されません。試験方法も異なり、ITパスポート試験と基礎情報技術者試験は指定された会場にあるパソコンで解答する、CBT方式が採用されています。それに対し、応用情報技術者試験はこれまで通りペーパー試験です。
ITパスポート試験は問題数が多く、120分で100問を解かなければなりません。マイペースに答えていると時間内に間に合わないでしょう。一方、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は午前と午後に試験があり、午前の試験では150分で80問を解くことになります。問題数が少ないのですが、読むのに時間がかかる問題が多いので決して簡単ではありません。
受験するメリット
情報技術者試験を受験するメリットはエンジニアに必要な基礎知識を浅く広く身につけられることです。基本情報技術者試験はエンジニアの登竜門として位置づけられていることからもわかるように、エンジニアにとって欠かせない試験であるといっても過言ではありません。浅く広くITの知識を身につけることができるため、IT企業では新人研修の一環としてこの試験を使っているところもあります。
また、ITの基本的なスキルがあることが証明されるので転職にも有利になります。資格取得者には優遇措置や、5,000円~10,000円の資格手当を支給する企業もあるようです。持っていて損はない資格です。
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